2010年04月14日

“Ferrari GTO”の歴史的経過について

“Ferrari 599 GTO”のオフィシャルイメージが流布された後だから、フェラーリにおけるGTOの歴史的経過について回顧してみようではないか。

ferrari_250_gto_01.jpg
“250 GTO”

それは1962年2月24日まで遡る、“250 GTO”の誕生だ。

このクルマは“Ferrari 250 GT Berlinetta”の派生型で、全長433cm、全幅160cm、全高121cm。FIAによる、GTチャンピオンシップに参戦するために製造され、62〜64年まで3年連続優勝を勝ち取っている。デザインはセルジオ・スカリエッティに技術開発はジオット・ビッザリーニに任せられた。
“The supercar Horse”はドライサンプと6基のウェーバー・ツインキャブレター78DCNを装備した、3リッターV12エンジン300psで動く。ギアボックスはZF製の5速でエンジンブロックに組み合わされている。280q/h以上の最高速度は、4輪ディスク・ブレーキによって担保されている。アルミニウムのボディーは車重900sを保つのに貢献している。

DSCF6185.JPG

DSCF6188.JPG

big_ferrari_250_gto_08.jpg

美しいボディーには技術的機能をもったデザインが施されている。ノーズのルーバーは、ブレーキとラジエターを冷却する機能を持ち、アヒルの尻尾のようなリアスポイラーは、リアリフトを減らして高速での安定性を保っている。“Ferrari 250 GTO”は1964年に引退し、4リッターV12、370psエンジンを搭載した、改良型の“GTO/64”(たった3台のみ製造)に替えられることとなる。初期型は36台が製造され、現在では数億円の値で売買されている。

ferrari_250_gto_02.jpg
“250 GTO/64”

20年後、GTOの歴史は1984年のジュネーブ・ショーにて発表された“ Ferrari 288 GTO”によって第2章の幕を開ける。“288 GTO”は“308 GTB”の派生型であり、サイズは全長429p、全幅191p、全高112p。エンジンは同じフィアット・グループのランチア製グループC用2.8リッターV8ツインターボ400psを縦置きしている。5速ギアボックスはフェラーリ自製で装備されるリミテッド・スリップデフ同様にアルミとマグネシウムとの合金だ。
カーボン、アルミニウム、ファイバーグラスによる複合材料によって作られたボディーは1169sという軽量化に成功。それにより、最高速305q/hと0ー100q/h4.9秒を誇った。

ferrari_288_gto_01.jpg

ferrari_288_gto_02.jpg
“288 GTO”

デザインはピニンファリーナで、フィオラバンティの主導により風洞実験を繰り返し制作された。特徴的なサイドミラーはF1より用いられたもの。リアサイドのルーバーは“250 GTO”のモチーフを流用している。

FIAによるグループBのホモロゲーション獲得(フェラーリによるWRCラリーの参戦!)のために作られた“288 GTO”であったが、時代は4輪駆動モデルが台頭しつつあり、結局参戦は見送られてしまった。よって製造台数は84〜85年に272台のみが作られたにすぎない。
当時ランチアがラリーに参戦しており、フェラーリによるWRC参戦をフィアットがそのまま容認したかどうかは、たいへん疑問のあるところだ。

このような歴史を背負った“ Ferrari 599 GTO”が第3章の幕を開ける。発表の場が北京モーターショーというのも興味深いところだ。


【余談ですがぁ】
バブルの頃、三菱GTOという恥も外聞もないクルマがあった。このクルマは、もちろんFIAのホモロゲーション獲得のために作られたクルマではなく、ファミリーカーFFベースのフロント・エンジン4駆といういでたちのくせにスポーツカーを名乗り、ダミーのルーバーを無数に纏った情けないクルマであった。
タグ:FERRARI
posted by ジャンニ at 11:06| Comment(0) | TrackBack(0) | イタリア車 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/146458299
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。