2010年02月12日

【三本和彦】トヨタに高級車が作れない理由

トヨタはね、安いクルマも高級車も、みんな同じ作り方をしている。システム化された工場で、極力人手を介さずに自動化されたラインで大量生産をする。
もちろんそれでいいんですが、安く大量に売るクルマと、レクサスのようなプレミアムを売り物にするクルマとでは人手のかけ方に違いをつけなさいよ、といいたいんです。高級車の条件として、人の手のかかったもの、人の目の行き届いたものというのがあります。そういうクルマ作りをしてもらいたいですね。
生産台数に対する従業員の数というのを見ると面白い。メルセデスベンツなど、年間生産台数が120万〜130万台程度、小さいのも含めても200万台程度ですが、従業員は12万人くらいいるんです開発や設計、生産についても人手がかかり目が行き届く。丁寧な仕事ができるわけです。あとはアウディ。年間生産台数が100万台に至りません。少ないんですよ。でも従業員は3万5000人もいる。日本ではスバルの富士重工が生産台数に対する従業員が多い。1万6000人くらいいて生産規模は60万台程度。生産台数に対して従業員が多いんですね。
アウディでは、ピエヒ会長とポルシェがいうのには、「もっと人手をかけてベンツを追い抜け」、と言っているんです。生産台数100万台というのは、決して少なすぎるということはない、というんですね。いたずらに生産台数の拡大を図ると、工場の設備も変えなければならないし、それに応じて従業員の訓練も必要だし、新しい仕事になれる時間も必要だというわけです。そこに時間と手間をかけるのなら、生産台数は今の状態を維持しながら、同じぶんの人手をかけていいものを作れ、という方針です。
こんな話があります。レクサスがアメリカで評判がいいというので、海外サプライヤーなどの首脳が工場を見学に来るのですが、トヨタの工場の一角にレクサスのラインがあるのを見て、ガッカリして帰る人も多いと聞きます。もっと特別な工場で、多くの従業員の手と目をかけて作っていると思っていたんですね。流れ作業では本当の高級車はできない、と彼らは知っているんです。もっと特別なエキスパートを集めた工場を造って、レクサスやトヨタブランドでも上級モデルの生産はそういう工場でする、というようなことを考えたらいい。(ベストカー3・10号より)


三本さんは大量生産では高級車はできない、ということを語っていたが、これは今回の全世界800万台以上というトヨタの大規模リコール騒動にも通じる話だ。
生産台数世界一を目指すあまりに、品質をチェックする人員の増加と教育指導が不足したまま、生産数第一主義でいままでやってきたことの結果が今回の大規模リコールにつながったとも言えるのではないだろうか?

利益追求型のトヨタのシステムは高級車の製造に向かないものに思える。

0205toyota2_image_Col3wide.jpg
だいたい、この顔のどこが上流な雰囲気を持っているのだろうか?
なんとなくスーツの下にステテコでも履いているようなオッサンに見えるような人間が社長をやっている自動車会社に、高級車を作れということ自体が無理な話だと思うのだがw
posted by ジャンニ at 01:21| Comment(3) | TrackBack(0) | ニッポンの自動車ガイシャ事情 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
興味深く拝読しました。
良質なモノを提供するためには、それなりの手間暇をかけなくちゃいけないということなんですかねぇ。

私の棲息している分野の大手企業(要は、私にとってのお客様ですな)もググってみました。

NTTグループ:193,831人
KDDI:16,967人
Softbankグループ:13,600人

NTTとKDDIは「会社名+社員数」ですんなりググれましたが、ソフトバンクだけはSBB、SBM、SBTMを別個に探さないと出てこなかった。なんか不透明。
Posted by とみんぐ at 2010年02月13日 09:24
安いモノにはわけがある…というわけで、日本の高級車が安い、というのは褒められることではないんですね。

作っているのが派遣労働者ですから。2年前の派遣斬りの時に、真っ先に首切りしたのがレクサスの工場でした。
Posted by ジャンニto とみんぐ さん at 2010年02月13日 09:53
運営者 様

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誠にお手数ではございますが、ご返信は下記連絡先にご連絡頂きますようお願い致します。
E-mail: yuki.yamada.1985@gmail.com  山田
(メールアドレス自動収集ロボットなどの対策のため、上記メールアドレスには全角の「@」を記載しております。
 お手数ですが、お返信の際は半角の「@」に変更してください。)

何卒宜しくお願い致します。
Posted by 山田 at 2015年01月06日 18:13
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